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人と同じことをしても、意味がない。――「やりたい」を貫いてつくる、独自のブランディング。

2026.01.25

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OVERWHELM 代表 佐藤 陸 × ジムマネジメント 代表取締役 村山 太一

オープンから1年で全国のハンバーガーファンを「圧倒(OVERWHELM)」した気鋭のオーナーと、伝統あるIT企業の変革に挑む三代目社長。

一見、対照的な二人ですが、実は大学時代の同級生。 名店での厳しい修行を経て、ストリートカルチャーを融合させた異色のブランドを率いる佐藤 陸氏。彼が見据える景色から、ジムマネジメントが目指す「IT企業らしくないIT企業」へのヒントを探ります。

キャリアの転換点にあった、決断と修行

村山

佐藤さんは、大学卒業後、最初は警備会社に就職されたのですよね。現在のご活躍からは少し意外に感じます。

佐藤氏

そうですね。当時はまだ自分のやりたいことが明確ではなく、「とにかく収入を得られる環境」を優先していました。36時間勤務や、ビル内での立哨など、かなり過酷な現場でした。

村山

そこから、大きく進路を転換されたわけですね。

佐藤氏

はい。人形町の「BROZERS’」というハンバーガーの名店に飛び込みました。未経験でしたが、あえて一番厳しいと言われる環境に身を置き、自分を試したかったのです。3年半ほど在籍し、まさに”The修行”という日々で、最終的には料理長も任せていただけるようになりました。

村山

その後、独立するまでにもう一度別の現場を経験されていますね。

佐藤氏

はい。コロナ禍で物件が見つからなかった時期に、キッチンカーの「THE GOOD VIBES VEHICLE」でも経験を積ませていただきました。結果的に、独立までに7〜8年ほど下積みを続けたことになります。

「〇〇らしくない」ことが、最強の武器になる

村山

OVERWHELMの店舗に伺うと、空間そのものに強いインパクトを感じます。良い意味で「ハンバーガー屋さんらしさ」がほとんどありません。この世界観は、どのように生まれたのでしょうか。

佐藤氏

デザイナーの森下直哉さんに依頼し、空間づくりをお願いしました。「自分が本当にかっこいいと思えるものを形にする」という考えが根底にあり、あえてハンバーガー店の定石から外れた内装にしています。

村山

アパレル事業も本格的に展開されていますよね。あれは、趣味で行っていたものが評価され事業化したような形でしょうか。

佐藤氏

いえ、開業資金を貯めるための事業として、初めから本気で取り組んでいました。実は、店舗オープン前から「STILL SECRET」という名前でアパレルを展開していたのですが、その時点ですでに「OVERWHELM」という店名は決まっていました。「まだ秘密」という意味の通り、オープン当日まで店名を明かさずに、当日に発表したのです。

村山

非常に印象的な演出ですね。実際、アパレルは事業としても成功されたのですか。

佐藤氏

おかげさまで、よく売れました。NEW ERAとのコラボキャップも、数分で完売しました。

「人と同じことをしても意味がない」IT業界にこそ必要な遊び心

村山

その「〇〇らしくない」という姿勢こそ、当社が学びたい点です。IT企業はどうしても効率を重視しがちですが、私たちは「IT企業でありながら、IT企業らしくない取り組み」を追求していきたいと考えています。単なるシステム提供にとどまらず、人の温度が伝わる体験をつくりたいのです。

佐藤氏

とても面白い考え方ですね。IT業界で本気で遊び心を追求する企業があれば、それ自体が強いブランディングになると思います。

村山

まさにその通りで、「IT企業とはこういうもの」という枠を壊し、私たちにしか提供できない価値を生み出したいと考えています。

恐怖を凌駕する「情熱」と「やるしかない」という覚悟

村山

飲食店の独立には、多額の借入も伴います。長年の夢であっても、不安はなかったのでしょうか。

佐藤氏

確かに大きな挑戦ですが、やりたいことをやらずに終わるほうが、私にとっては耐えられませんでした。仮に失敗しても、借金は働いて返せばいい。命まで失うわけではありませんから。

佐藤氏

もしお金儲けだけが目的なら、あのリスクは取らなかったと思います。私は「儲けたいから」ではなく、「やりたいから」やっているだけなのです。

村山

自分がどれだけその道を信じられるか、ということですね。

佐藤氏

はい。自分が心からかっこいいと思えるものを作り続けていれば、必ず共感してくださる方は現れます。最近は、家族連れや一般のお客様にも楽しんでいただけるよう、意識的に幅を広げています。

村山

これまで培われてきた文化や価値観をアップデートしていく過程ではさまざまな摩擦も生じます。しかし、佐藤さんのように「自分の信じた道」を貫く姿勢からは、経営者としてはもちろん、一人の友人としても大きな刺激を受けています。

終わりに

村山

最後に、今後の展望をお聞かせください。

佐藤氏

アメリカやヨーロッパへの進出は、ぜひ実現させたいと考えています。

村山

いいですね。これからの広がりがとても楽しみです。

村山

当社も、企業として大きな変革期にあります。従業員満足度を高めるために、これからも数多くの施策を打ち続けていくつもりです。そのすべてが万人に刺さることはないと思っていますが、どれか一つでも、誰かの心に強く響くものがあれば、それは十分に意味のある取り組みだと考えています。

一人ひとりが「この会社で働いていてよかった」と感じられる瞬間を増やすことが、結果として会社の力になり、ひいてはお客様に提供する価値にも繋がっていく。そうした循環を、これからのジムマネジメントは本気でつくっていきたいです。

編集後記

本対談は、変革期にあるジムマネジメントが、これからの時代にどのような姿勢で「IT」と向き合うべきか、その道標を改めて問い直す機会となりました。
名店での長い修行を経て、「ハンバーガー屋の定石」をあえて外し、自身が心からかっこいいと信じるものを形にしてきた佐藤氏。その姿勢は、単なる飲食店経営の成功例にとどまらず、「自分は何を信じ、何を世の中に差し出したいのか」という問いに真正面から向き合い続けてきた軌跡でもあります。

一方、ジムマネジメントもまた、IT企業として効率や正確さを大切にしながら、人の温度が伝わる価値にも目を向けています。お客様のIT環境や業務を支えることにとどまらず、その先でいかに業務や体験の質を高められるか。この姿勢は、佐藤氏の語る「やりたいからやる」という言葉と深く響き合いました。

常識に流されず、自らの信じた道を選び続けること。その積み重ねこそが、新しいスタンダードを生み出す力になります。ジムマネジメントはこれからも、「IT企業らしくないIT企業」として、すべての人の心に残る体験をつくり続けていきます。

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