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組織づくりに、近道はない。 ――成長フェーズに応じた組織づくりと、変革を支える考え方
2026.09.29
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【対談】株式会社スタメン 代表取締役 大西 泰平 ✕ ジムマネジメント 代表取締役 村山 太一

創業10年で従業員230名規模へと成長し、組織活性化プラットフォーム「TUNAG」を提供する株式会社スタメン。 創業55年を目前に、時代に合わせた組織改革を進める株式会社ジムマネジメント。異なるフェーズにある2社のトップが、「強い組織づくり」「成長フェーズごとの課題」「変革期に必要なリーダーシップ」について語り合いました。
日本企業が育んできた、エンゲージメントの本質
村山
創業当時から、エンゲージメントに着目されていたのでしょうか。
大西社長
創業前から共同創業者と何を事業にするかを話し合っていて、その候補の一つが今の「TUNAG」でした。ただ、当時は今ほど「エンゲージメント」という言葉は一般的ではありませんでしたね。
村山
今ほど注目されていなかった中で、そのテーマを選ばれた理由は何だったのでしょうか。
大西社長
エンゲージメントという言葉自体は欧米で生まれたものですが、その考え方は、日本企業が昔から大切にしてきたものだと思っています。
例えば、高度経済成長期には、終身雇用を前提に、社員同士が一致団結して会社を成長させていく文化がありました。様々な企業が実施している社内運動会も、その象徴の一つですよね。社員同士のつながりを深め、「みんなで会社を良くしていこう」という考え方は、日本企業の強さを支えてきた文化だと感じています。
強い組織は、特別な施策ではなく「基本」の積み重ね
村山
御社では、どのような組織づくりに取り組まれているのでしょうか。
大西社長
派手な施策よりも、まずは当たり前のことを継続できる組織であることが重要だと考えています。
例えば健康づくりでも、特別な健康法より「早寝・早起き」「適度な運動」といった基本が大切ですよね。組織づくりも同じで、挨拶や情報共有、感謝を伝えること、理念を共有することなど、基本を継続できる仕組みがあるからこそ、新しい取り組みも効果を発揮します。
村山
組織づくりも、特別なことではなく「当たり前を続ける仕組み」が大切なんですね。
大西社長
その通りです。 ただ、その「続けること」が一番難しい。だからこそ、仕組みやテクノロジーを活用して、自然と継続できる環境を整えることがカギになります。
人は誰でも、頑張れる日もあれば、気が緩む日もあります。だから人を変えようとするよりも、頑張りやすい環境をつくることのほうが大切だと思っています。
組織も経営も、成長に合わせて変わり続ける
村山
社員数が増える中で、組織づくりはどのように変化してきましたか。
大西社長
ある日突然変わるわけではありませんが、「10人」「30人」「100人」といった節目で、経営のやり方は確実に変わります。
10人までの組織と30人の組織では、コミュニケーションの取り方も責任の持たせ方も違いますし、100人を超えると会議体や評価制度、権限移譲なども見直す必要があります。
村山
会社の成長に合わせて、組織の仕組みそのものも変えていかなければならないということですね。
大西社長
その通りです。売上も「1億」「3億」「10億」と伸びるたびに、それまでうまくいっていたやり方が通用しなくなる場面があります。だからこそ、組織も経営も常にチューニングし続けることを意識しています。
変革を前に進めるのは、「推進者」の存在
村山
当社も現在、世代交代の過程にあります。新しい取り組みを進めても、なかなか浸透しないことに悩んでいます。
大西社長
変革期には必ず抵抗があり、それは自然なことです。私は組織は「2:6:2」だと考えています。
最初から賛成してくれる人が2割、最後まで反対する人が2割。そして残り6割が、その場の空気や流れを見ながら判断する層です。
村山
反対する人を説得することに力を注ぎがちですが、そうではないということですね。
大西社長
はい。重要なのは、反対する2割を説得することではありません。まずは応援してくれる人を増やし、中間の6割が「この変化についていこう」と思える空気をつくることです。
変革には簡単な方法はありません。一朝一夕で乗り越えられるものでもないからこそ、推進してくれる人たちを巻き込みながら、少しずつ輪を広げていくことが大切だと考えています。

「組織を良くしたい」という想いを、行動に変える
村山
私たちも組織改革を進める中で、「TUNAG」の導入を検討しています。さまざまな組織改善ツールがある中で、多くの企業に選ばれている理由はどこにあるのでしょうか。
大西社長
「TUNAG」は、多機能でカスタマイズ性が高いことも特徴ですが、それ以上に「組織を良くしたい」という想いを、実際の行動に変えられることが大きな価値だと思っています。
理念浸透や情報共有、称賛文化づくりなど、それぞれの会社が抱える課題に合わせて仕組みをつくれるので、「導入して終わり」ではなく、組織に合わせて育てていけるサービスなんです。
村山
実際に成果を出している企業には、どのような共通点があるのでしょうか。
大西社長
共通しているのは、経営者や人事責任者が本気で組織づくりに向き合っていることです。ツールだけで組織は変わりません。経営者の想いがあり、それを現場へ届け続ける仕組みがあって初めて、社員の行動が変わっていきます。
だからこそ、私たちは、お客様ごとの課題や成長フェーズに寄り添いながら、継続的な組織づくりを支援しています。
大西社長
一方で、ツールを「業務を便利にするためだけ」に導入すると、本来の組織づくりにはつながりません。
DXによって業務効率化を進めることは重要ですが、それだけではエンゲージメントや理念浸透といった本質的な組織課題は解決できません。
業務改善と組織づくりを両輪で進めていくことが大切だと考えています。
村山
私たちも組織の在り方を見直すタイミングにあります。ツールを導入することが目的ではなく、経営者自身が組織づくりに本気で向き合い、その想いを繰り返し伝えていくことが何より大切なのだと感じました。
【編集後記】
今回の対談では、組織づくりに対する考え方や、企業の成長フェーズに応じた組織運営の在り方について、多くの学びを得ることができました。
エンゲージメントは新しい概念ではなく、日本企業がこれまで大切にしてきた価値観を、現代の環境に合わせて育てていくこと。そして、企業の成長に合わせて組織や経営の在り方を見直し続けることの重要性を、改めて実感しました。
私たちジムマネジメントも、時代の変化に合わせた組織改革に取り組んでいます。今回の対談で得た視点を今後の取り組みに活かしながら、お客様により良いサービスを提供できる企業であり続けたいと思います。
【企業情報】
株式会社スタメン
所在地:東京本社 〒102-0083 東京都千代田区麹町6-6-2 番町麹町ビルディング 5F
名古屋本社 〒450-0006 愛知県名古屋市中村区下広井町1-14-8
代表者名:代表取締役 大西 泰平
設立:2016年8月1日
事業内容:ITテクノロジーを活用した事業やサービスの企画・開発・運営
コーポレートサイト:https://stmn.co.jp/company/outline
